ババオの電話はムラが多い。
そして夕方の電話はいつも決まって状態が悪い。
特に今日の夕方は、ひどかった…
今日は電話は3回
(14:50/15:55/17:36)
【①】1回目の電話
珍しく午前中に電話はなく、かかってきたのは午後3時前だった。
「今リハビリから帰って来たのよ。」と、とても落ち着いている。
リハビリに長く時間がかかる事も理解しているようで、「時間はかかるけど頑張るわ」と声も前向き。
私もホッと安心して電話をきった。
しかし、安心できたのはココ迄。
【②】2回目の電話
その1時間後にかかってきた電話は、またいつもの錯乱気味。
「ここにはいられない。」
「看護師さん達に嫌われている」
被害妄想が再び始まった。
ババオが普通の状態じゃないと解っていても、さすがに私も『ちょっといい加減にしろモード』になる。
「辛いのはわかるけど、そこは救急病院なんだから、看護師さんも忙しいのよ。
ババオの面倒だけ見ているわけじゃないでしょ。こうして私に電話してもらえるだけでも有難いと思わないと。」
と思いっきり説教してしまった。
ババオは黙って聞いていたが、この対応が良かったのか悪かったのかはわからない。
いや、3回目の電話はさらに酷くなったから、結果的には悪かったのだろう。
ババオの頭はもう普通じゃないから、まともに相手にしても無駄なのかもしれない。
ただ、あまりに無謀なことばかり言うから、こっちもつい言ってしまうのだが、どんなことをいっても「そうだね、そうだね」と返した方がいいのだろうか…。
【③】3回目の電話
夕方17:30過ぎ、被害妄想全開・せん妄全開でかかってきた。
「今すぐ私を連れ出してほしい。」
「このままだと命が危ない…」
「看護師さんともう一人の2人で私に向かってくる」
「私の命が危ない…」
私が「落ち着いて、何があったのか、ゆっくり話して」というと
ババオ「今、ここでは言えない」「とにかく、私をここから連れ出して欲しい」と。
もうメチャクチャだ…(呆)
「今そこの病院を退院することは出来ないの。手術をしたばかりでしょ。
治ってないのに退院はできないでしょ。」と言うと
「そんなことを言ったら、まる子ちゃん、きっと後悔するわ。私が死んだら、きっと…」と。
「・・・(もう言葉もない…)」
「確かにそっちにいたら、まる子ちゃんにこの状況はわからないわね。でも危ないのよ」
もう何が危ないのかわからない。
危険人物は、ババオ、あなたでしょ…。
さぁ、どうしたものかと思ったら、急に
「先生がいらっしゃったわ」と電話をブチっと切ったババオ。
あまりにババオの状態が酷いから、先生が見に来てくれたのだろうか。
ただ、その後病院から私に電話はなかった。
しばし、考え込んでしまった…。
私の今の不安は二つ。
①ババオは本当に頭がおかしくなってしまったのではないか。
②この状態だと回復期のリハビリ病院に断られて、転院先が見つからないのではないか。
入院している病院には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ…。
明日はババオが少しマトモでありますように…