介護

5/10☀明日に家に帰るつもりのババオ、パニックになる

今日は電話は3回。

【①】1回目の電話
落ち着いているが元気がない。
「早く帰りたい」と。
「明日にも帰りたい」と。
本当にババオは明日に帰れると思っているようなのが困る。
骨折して、手術して、自分で歩けないし、トイレだっていけない(今はオムツだ)
なのに、家に帰れると本当に思っている。
それ自体がもうおかしい。

「手術したばかりで、まだ歩けないでしょ。今の状態でまた転んで骨折したら。もっと入院が長くなるでしょ。リハビリをちゃんとして、歩けるようになったら帰ろうね。」と丁寧に話す。

「そう思ってなくて…。がっかりしてしまったわ…」と力なく返事するババオ。
頭には一瞬入ってもすぐに忘れてしまうから、繰り返すしかない。

【②】2回目の電話
足りない物品の連絡が病院から来たので夕方届けに行くことになった。
その情報が看護師さん経由でババオに伝わったらしく
「まるこちゃん、今日来てくれるのね!」と喜びの声で電話があった。
久しぶりに聞くババオの明るい声。
しかし「病院は面会できないのよ。会いたいけど、今コロナ禍で面会禁止なの。」と告げると
「そうなの…?」と急にトーンが落ちて暗い声に。

いや、面会禁止だからっていうのは、もう何度も言ってるんだけどなぁ。
慌てて「こうして電話できるだけでもババオは恵まれているよ。」と言って励ます。

【③】3回目の電話
夕方にパニック状態でかかってきた。
パニックの原因は…
回診の時にババオが先生に「どの位で家に帰れますか?」と訊いたら、
先生が「2か月位ですね。」と答えたと。
ババオ曰く「明日帰るつもりだったのに、2か月なんて…」とパニックになっている。

いや、ババオよ。
あなたは骨折して手術したんですよ。
で、これからリハビリが始まるんですよ。
まだ歩けないんですよ。
歩けないのに家に帰ってどう生活するんですか?
トイレも一人で行けないのに、どうするんですか?

結局ババオの頭は機能していない。
それが改めてわかった瞬間だった。

さぁ、これからが大変だ。
まぁ、なるようにしかならない。
親だと思うから、いろいろ余計な感情が湧いてくる。
余計なことは考えず、私は看護師になったつもりでババオに接することにしよう。
「妄想看護師・まるこ」だな(笑)

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