介護

5/9☀認知症につながりそうな雰囲気

今日の電話は全部で6回。

1回目電話は朝の5時過ぎ

①朝の5時過ぎにスマホが鳴る。
ババオからだ。

…勿論私は寝ていた。
ただ昨日は1日電話がなかったので、電話があったことに少しホッとしている。

出ると朝からおかしいことを言っている。
ババオ「まるこちゃん、部屋をね、個室にしてほしいの。」
「いや、今個室だよ。」
「そんなことない。隣に2人寝ているもの。」
「え???隣に誰か寝てるの???」
「そう。魚屋のおばさんが寝てるし…」
「・・・」

「わかった。個室に変更するように頼んでおくね。」

せん妄なのか、幻視なのかわからない。
ただ、ババオには魚屋のオバサンが見えているのだろう。

私もババオのせん妄対応に結構なれてきたものだ。
「そうなんだ。」
「わかった。そうするね。」
そんな対応も意外に出来るようになった。

まぁ、せん妄はしばらく続きそうだから、まともに受けていたらやっていられない(笑)

ちなみに病室は本当は大部屋希望。
だが、ババオが騒いだり声を上げたりするので、病院側と相談の上個室となった。個室だと電話もOKなのも理由の一つだ。
本音は差額ベット代がかなりかかり痛いのだが、他の入院の方に迷惑はかけられないし、今ババオにとって電話が安定剤のようなものだから、致し方ない。

どの位の期間入院となるかわからないが、ババオの今の状態だと退院まで個室のような気がする。

2回目の電話は7時50分

2回目の電話は朝食前。
先程の個室の話は忘れてしまったようだが、さっきよりは落ち着いている。
看護師さんが代わって「手術直後よりだいぶ落ち着かれてきました」と。

昨日からリハビリが始まったそうだが、今日は日曜なので、リハビリはお休みとのことだ。
そう考えると、やはりリハビリ病院に早めに転院した方がいいという医師の言葉に納得する。

3回目の電話は昼過ぎに。

かなり落ち着いてきて、普通に会話が通じた。奇跡のようだ。
「今日は日曜日でリハビリがお休みだから、車椅子で病院の中を少し回ってもらったの。」と嬉しそうだ。
今日は夕方からババオが大好きな相撲があるから、楽しく見れるとよいのだけれど。
「お相撲あるから、テレビをつけてもらってね。」と言っておく。

4回目の電話は夕方4時半ごろ

ババオ第一声「ものすごく辛くなっちゃった…」といきなりブルーな声。
やはり夕方になると調子が悪くなることが多い気がする。
「お相撲やってるよ。お相撲みて気を紛らわせたら?」というと
「とても見る気になれない。とてもそんな気になれない」と。
「何か気が紛れることがあるといいね。」と言っておく。

面会ができれば気持ちも上向くだろうが、面会禁止なので辛さも倍増するのだろう。
病院や施設で家族に会えない人達は、皆気持ちかと思うと辛い…。
命あっての辛さだと、なんとか乗り越えて前を向くしかない。
ただ、ネガティブなババオに、この状態を乗り越えていけるだろうか。

5回目の電話は絶不調

17:50頃かかってきた電話は今日一番の絶不調。
「もう、このままココには居られない」と言い出した。

話を聞くと、どうも合わない看護師さんがいるようで、その人が担当の時には絶不調になるようだ。
まぁ人間相性があるから仕方がない。それに看護師さんだって忙しい中、呼ばれてばかりいたらイラっとくるのは当たり前だろう。本当に申し訳ない気持ちだ。

でも、これは丁度よい機会かも、と思って

そっかぁ~わかった。ならばリハビリは別の病院でしようね。と言っておく。

帰る気満々のババオには、今後リハビリ病院に転院することをはっきり伝えていない。だからこうやって徐々に頭にいれていくしかない。勿論、明日になったら忘れてしまうだろうが…。

今日6回目の電話は夜8時過ぎ

「何だか落ち着かない」とかかってきた。
ババオの頭の中は辛さと不安で一杯だ。

既に普通の判断が出来なくなっているが、これが認知につながっているのではないか、このまま寝たきりになってしまうのではないか…と私も不安になってくる。
でも考えても仕方ない。

人間私も含めて、終末期の運命は自分では決められない。
目先に起きたことに対処していくしか仕方がないのだ。

まぁ、死ぬこと以外はかすり傷、生きてるだけで丸儲け…私は不安になったら、この言葉を繰り返す。

明日は落ち着いた日でありますように。

読んで頂きありがとうございます