5月6日、時計を見ると12時50分…そろそろ手術が始まる時間だ。
手術は13時~16時の予定。
…手術室にもう入っただろうか。ババオは眠っているだろうか。
手術前の電話でババオには
「この病院に入院出来て、そして手術が受けられて本当に運がよかったんだよ。よかったね。」とプラスのイメージを一応植え付けておいたつもりだ(笑)
今回は下半身の麻酔で全身ではないが、それでも、やはりいろいろ心配になる。
でも病院を信頼して、ババオ頑張に頑張ってもらうしかない。
そして、終わる予定は16時だが、一応15時30分頃に病院に行って待つ。
すると15時40分位に、「まるこさーん、ババオさんが手術終わって帰ってきましたので、ちょっとだけどうぞ。」と看護師さんが呼んでくれた。
慌てて廊下にでると、ババオがちょうど病室に帰るところ。
先生が「無事に終わりましたよ」と声をかけてくれる。
ババオは「ま、まるこちゃん…(言葉にならない感じ)、もう本当にいろいろあってね、いろいろあって…また話したい…」と涙声だ。
起きている…ということは、手術中も起きていたのだろうか???
ババオの手をとると細くて冷たい。ババオの指、こんなに細かったかな…。
「うんうん、また帰ったらたくさん話そうね。手術うまくいってよかったね。リハビリ始まるから、頑張ってリハビリして早く家に帰ろうね。」と声をかける。
そしてババオはそのまま部屋へ運ばれていった。
ほんの1~2分程だったが、顔を見れてホッとした。
その後すぐに先生から術後説明。
手術後の、人工骨を入れたレントゲン写真を見せてもらう。
【術後説明】
・手術は無事に終わりました。
・理論的には、左足に体重をかけても大丈夫な状態です。
・骨折が原因と思われる熱が若干ありますが、これは引き続き感染症予防の点からも抗生剤を使っていきます。
・あとはご本人のリハビリの頑張りが回復に直結します。
とのことで、案外短く分程で終わった。
特に問題になるような説明安心した。
また輸血もしなかったようだ。
そして今後の入院期間は2~3週間。あとは回復期リハビリ病院に転院となる。
よかった。
本当によかった。ありがとうございます。
実は私の祖母(父の母)は、宿泊先の風呂で転び、同じ「大腿骨骨折」で入院。手術はしたのだがその後合併症を起こして、そのまま逝ってしまった。もう30年以上も前のことだ。当時と今では医療も著しく進歩しているから比較はできないが、それでも「大腿骨骨折」の1割は1年以内に亡くなっているそうで、やはり老人の骨折は侮れない。
ただ、看護師さんが「手術後のせん妄がちょっと心配ですね」と言っていた。たぶん2~3日は混乱が続くだろうか…。
また迷惑をかけると思うと病院にはますます足を向けて寝られない。
ババオ、明日からリハビリ頑張ってくれ!