私は今日は歯医者の日。歯茎が腫れてしまったので、先週慌てて予約をとった。いや、正確には予約をねじ込んでもらった。他の人の枠と枠の間だから、待つかもしれないと言われたが、歯に関しては出来れば早く診てもらいたかったので待つつもり。ただ、もともと問題がある歯だったから、もしかしてもうダメかもしれない、と覚悟していく。
私が出かけると、いつも一騒動だが…。
でも今日は夫が在宅勤務でいてくれるので、モアンのことは夫に任せる。
ババオには歯医者に行くことと帰りは昼過ぎになることを知らせておいた。
今日は歯医者で出かけるけど、夫サンがいるから下は大丈夫。
ただ、今日の昼ご飯は、自分で冷蔵庫にあるものを食べてね。
そういって、さっさとババオの元を離れようとする私。今は出来るだけ、ババオと接触する時間を短くすることが私には必要だ。しかし、短くしようとすればするほど、「大丈夫?」「心配」「気を付けて」「過労じゃない?」とこちらの元気を削がれるような単語を畳みかけてくる。もう顔も見ないで、「大丈夫だからぁ」と振り切るように玄関を出た。
歯医者は今迄になく混んでいた。消毒し、検温、36.2度。歯科衛生士さんは防護服に近い完全防備の格好だった。麻酔をし、腫れた歯茎も元となっている歯の詰め物を外していく。だが、中には金属が入っていたから、頭にガッツン、ガッツン、激しく響く…。このまま一緒に頭の血管までピキってなるんじゃないか思うほど。
とりあえず根元が弱っているので、抗生剤3日分と痛み止めをもらって、来週まで様子を見ることになった。
今、私の口の中には、大きな穴が開いているようで、気になって、つい舌でつついてしまう。
硬いものはコワいので食べられそうにないから、一週間で痩せるかも!(喜)
さて、私の歯医者の話はいいとして…
帰りに夫にラインをいれた。するとババオの報告が案の定…。
ババちゃんは4回降りてきた。
①モアンちゃんのおやつ。(11時の約束なのに10時30分に来た)
②まる子ちゃんの帰宅が遅いがまだか?
③冷蔵庫の扉が閉まらない。
④私はこの家にいてもいいのか。
うーむmm…
②は、私が何回も『遅くなる』と言ったはずだが覚えていないのだろう。いや、覚えていても、聞きたい気持ちが抑えられないのかもしれない。
③夫が見に行ったら、マヨネーズが扉に挟まっていた。そりゃ、閉まらないわ。
④これが問題。夫に、こんなこと言って、何を考えているのだろう。
帰って、すぐにババオの様子を見に行く。
ババオは冷凍庫を開け中を凝視していた。
ただいま。お昼は食べた、よね。
薬もだいじょうぶ、ね。
歯医者は今後すこし長くかかりそう。
それだけ言って下に降りてきてしまった。
申し訳ないが、私にとって精一杯だ。
ババオは悲しそうな顔をしていた。
私に、たくさん愚痴をこぼし、たくさん話をきいてもらい、たくさん励ましてもらって、たくさんいろいろ世話をやいて欲しいのだろう。
だが、これ以上無理なところまで来てしまった。
無理だと私の歯まで悲鳴を上げている…。
しかし、この瞬間にも、後で声が…。
『まる子ちゃん…ちょっと来てください…。冷蔵庫から音が…。』
あーーーーっ、歯に激痛が走りそうだ。
この歯の腫れ、ストレス痛だ、絶対に。