今日はババオのワクチン接種に付き添い。
場所は近所のかかりつけのクリニックだ。老人の接種の場合、近くで接種できるのは本当にありがたい。
退院時にワクチン接種には持病(高血圧)・入院に関わる薬等問題なし、との了解を得ていたものの
予約がとれない!
地域の集団接種、大規模接種センターはすべて一杯。さらに2回目が始まり、1回目の予約枠は必然的に少なくなる。
ババオはデイケアやデイサービスに通っているから、かかるリスクは多い。
出来れば早く受けさせたいのだ。
本人も集団の場所に行くリスクをわかっているから「受けた方がいいと思うわ」と言っている。
病院嫌いのババオにしては珍しく物分かりがよく、分別がついている。
近所のクリニックが接種指定場所に追加されたと聞き、電話したのが3週間ほど前。
だが、電話も虚しく「9月まで予約が一杯なんですよ」との申し訳なさそうな受付の人の返答。
キャンセル待ちは受け付けてくれるとのことで、リストに名前を入れてもらうもののたぶん無理だろうな、と諦めていた。
だが、その1週間後、私の携帯に着信が!
見るとクリニックからだ!これは、と期待に胸がどきどき。
久しぶりのワクワクドキドキ感が、ババオのコロナワクチンってのも何だか…だが高揚感は否めない。
すぐにかけ直す。だが、お話し中…
もしかして私が電話を受けれなかったせいで、次のキャンセル待ちの人に順番がまわってしまったのでは…
急な絶望感。まさにジェットコースターの気分だ。これは私の脳血管に良くない…などと余計なことを考えていたら、再びスマホの着信音が。
クリニックからだ!!!
「はい、ババオの娘ですっ」と鼻息荒く電話をとると、優しい聖母のような声の受付の人。
「キャンセル待ちが出ましたのでご連絡しました。7月6日の11時はいらっしゃれますか。」
「はい、大丈夫です。宜しくお願いします。」
「必ず接種券と問診票を忘れずにいらして下さいね。」
「はい、わかりました。7月6日11時ですね。ありがとうございます。」と念の為、日時を復唱して電話をきる。
よかった(涙)
夫サンもムスメも私も当分順番が回ってこないから、我が家ではババオが接種第一号となる。
歩いて10分のクリニックで受けられるのは本当にありがたい。
そして接種当日
接種当日というのに、朝からババオは超不穏。その実は前日に夫サンとムスメを巻き込んでの大騒ぎ。
例のババオの『出ていく、もうみんなから必要とされていない、ここにいてもいいの?』の大騒ぎだ。
そしてそれが朝まで続くという最悪…。
接種前の精神状態は最悪。でも、もうどうしようもない。
2人でトボトボ歩いてクリニックに向かう。
私には5分の道のり、ババオは普段で10分、だが退院後初の長い道のりで今日は20分かかった。
受付には接種待ちらしきご老人が2人。
接種券と問診票を出して順番を待つ。
10分ほどして「ババオさーーん」と呼ばれて診察室にはいる。
看護師さんが問診票をまず漏れがないかチェック。
そして接種券を貼って、いろいろ確認が終わって、いよいよ先生登場!
クリニックは久しぶりなので、大腿骨頸部骨折~退院までの経緯を私が手短に話す。
先生はババオに
「それは大変でしたね…」と優しく声をかけてくれた。
このところ家族に冷たくされている(と感じていた)ババオはいたく感激した表情。
「いい先生ね」と先生の好感度爆上がりの模様。
そして問診をして、問題なしということで
いざ、接種っ
と思ったら、あっという間に
ハイっ、終わりです。
ほ、ほんの一瞬。
その様子を全て目に焼き付けようと思っていた私も
へっ???
てな感じの、一瞬だった。
15分程待合室で様子を見てからお帰りくださいねとの言葉で
その後15分待ったが、特にババオに変わった変化はなく、横をみると
「ウトウト」している。眠いらしい。
受付で2回目の予約日時記載の用紙とカロナールをもらい、
今日副反応が出た時の説明を受けて無事終了した。
帰ってからのババオも、特に変化はなく、熱もない。
いや、変化もないどころか、逆にとても元気だ。
ワクチンを打てた安堵感だからだろうか。
友達にも電話をして今日のワクチン接種の報告をしている。
たぶん友達から「次はいつなの?」と聞かれたようだ。
次はね、3週間後なのよ
と、と、と。
覚えているではないか。いや、覚えているというよりも、私と受付の人のやり取りを聞いていたのだ。
受付の人はババオには言っておらず、私に全て話していた。それをババオは聞いて覚えていたのだ。
奇跡!!!
情報は頭にはいっているのだな。まぁ適当に答えたのかもしれない疑いもあるが、それならそれでよし。
その後のババオは、昔に戻ったようにシャキっとしてしまった。
夕飯時もその後も、表情は昔の様相。
か、覚醒したのか…
これを私は勝手に名付けた
コロナワクチン接種・逆副反応⤴
こんな逆副反応ならしばらく続いて欲しいものだ。
さて明日以降どうなるか…
to be continued…