今日は転院の日。
結果を先に報告すると、無事にリハビリ病院に転院出来てホッとしている。
今、ババオは回復期リハビリ病院での最初の夜を過ごしている。
眠れてるだろうか…いろいろ気になるが、ここからは次のステップ。
私も気持ちを明るく持って前向きに進んでいきたい。
回復期リハビリ病院への転院の一日
急性期病院を退院する
5月1日に入院して、24日間の入院。
大腿骨頸部骨折→手術→退院で『24日』が長いのか短いのかは判らない。
だが、ババオにとっては、本当に長く、待ちに待った退院だったろう。
退院日の朝は、8時30分に病院に向かう。
既にババオは車椅子に座って待っていた。
看護師さんに「ババオさん~これからリハビリ頑張ってくださいね。」と声をかけられ、ババオは頷いている。
そしてその後、身支度をしてもらったババオは、車椅子を押しながら歩いてきた。
ババオ歩いてる!
その姿に、本当に涙が出た。よかった。
ただ…久しぶりに会うババオは、痩せて小さくなっていた。顔色はあまりよくない。生気が抜けてしまった感じだ。
無理もない、84歳で不安神経症のババオにとっては骨折の痛みより、きっと不安からくる心の痛みの方が大きかったはずだ。手を握ったら、ババオの手は冷たく骨ばっていて何だか私はまた涙ぐんでしまった。
本当は家に帰りたいだろう。
しかし、しっかりとリハビリをしないと、家の生活もままならないし、また転んでしまっては大変だ。
医師の指導通りにリハビリ病院でリハビリに頑張ってもらいたいと思う。
退院手続き
慌ただしく会計を済ませる。
月曜の朝なので、病院は混んでいる。
そしてその後、看護師さんから転院先への書類一式・薬等を渡される。
退院の書類、転院の書類、書類がたくさんになるので混乱しないようにクリアーファイルに分けて入れる。
大きいバッグを持ってきてよかった!
退院の荷物も引き取る為、大きな荷物が2つになってしまったが、イケアの大きな袋が役に立った。この袋は安いし、何かと便利でいつも重宝している。
9時半に介護タクシーが迎えにくる。
手配していた介護タクシーは時間ピッタリに迎えに来てくれた。
お世話になった看護師さんにお礼を言って、階下へ降りる。
「本当にお世話になりました。」
心からに感謝。
久しぶりの外の空気。ババオはとても不安そうだが、車椅子のまま介護タクシーへ。
少し長い道のりだ。
ババオはいっぱい話したいことがあると言っていたが、私の顔を見てホッとしたのか
疲れてしまったのか、車内では大人しくしていた。
途中同じ態勢で苦しがったので背中をさすったり押したりする。すると、そのうちウトウト寝てしまった。
そして1時間後、転院先の病院に到着した。
回復期リハビリ病院への転院
実はこの病院は10年ほど前に父が入院していた病院だ。
父はくも膜下で倒れ、急性期病院に5か月ほど入院の後、この病院で伝い歩きが出来るまで回復した。
本当にしっかりとリハビリをやってくれたので、今回も転院先はどうしてもこの病院にしたかった。
ババオも父の入院中は毎日のように通っていたから、記憶にも残っているだろう。
私は入院手続きで、ババオはPCR検査
到着すると早速、入院手続きとなる。
受付の人が素早く対応してくれて、順番に手続きを済ませていく。
そして、ババオはその間にPCR検査等の検査をすませる。
書類の手続きが終わると私は病院のソーシャルワーカーさんとの面談。
つまりは入院に際しての聞き取りや今後の希望などで、久しぶりにたくさん喋った。
が、今振り返ると確実に喋り過ぎた…
若いソーシャルワーカーさんだったから、私は確実『おしゃべりオバサン』認定だ。
もしかして書類に「ムスメはおしゃべり」と書かれいるかもしれない(笑)
病室へ
そしてババオが戻ってきて、一緒に病棟へ案内される。
通常は面会禁止だが、フェイスガードにダブルマスクで、入院時だけ病棟へ荷物を運んだりの付き添うが許されている。
今回は4人部屋で、廊下側だ。
看護師さんから一通りの入院説明がある。
ババオは今後勝手に歩くことが心配であることから、センサーマットを置いて管理してくれるそうだ。
するとババオ、トイレに行きたいと言い出したので、さっそく看護師さんが連れて行ってくれる。
トイレもしっかり自分で出来ていたそうで、これも一安心だ。
ババオは明日にでも家に帰りたい様子で、看護師さんに
「入院はどのくらいになりますか?2週間位?」と聞いている。
看護師さんの「2週間はちょっと無理かな。1か月はかかるかも…」という答えに、ババオがっかりして、また調子が悪くなってしまった様子。
入院予定はケガや病気の内容によって、その期限が決められている。ババオの場合は大腿骨頸部骨折なので上限は3か月まで。その後先生も顔を出してくれたが、「立てますね」と、とりあえずババオの状態を確認。
私は2週間後に先生と面談の予約をとり、その時にリハビリの進行状況や退院までのおおよその日程などの話を聞く段取りとなった。
そして昼食を食べるのを見て、私は退出することになる。
面会は出来ないから、次に会えるのは、ババオ退院の時だ。
ベッドの上から寂しそうな顔で手をふるババオ…私も悲しくなる。
でもこのコロナ禍、命に別状があるわけじゃない。
私もババオも『死ぬこと以外かすり傷、生きてるだけで丸儲け』だ。
電話がある
今回は個室じゃないから電話は無理かと思ったら、夕方に1回かかってきた。
ババオ「とても良い方がいらっしゃってね。電話のところに連れてきてくれたの」と言っている。
多分看護師さんが、電話できるスペースに連れてきてくれたのだろう。
声は割合元気そうだ。よかった。
とにかく今日は忙しい一日だった。
明日からは私もババオの退院に向けて、少しずつ家の中も準備していかなければならない。ケアマネージャーに早速いろいろ相談してみよう。
明日も皆いい日でありますように。