昨日の夜、救急車で搬送されババオが入院した。
病名は大腿骨頸部骨折。
先日転んだことが原因で、なんとその時に骨折していたのだ。
転んだのは4/28。
だが翌29日と30日は少し歩いてもいたし、痛みもそんなに訴えていなかったから私は打撲程度とすっかり甘く考えていた。
しかし骨は折れていた…
今、私は非常に落ち込んでいる。
落ち込んでいる理由は二つ。
①転んだ時にすぐに病院に連れて行かなかったこと。
②ババオが痛みを訴えた時に、打撲だと決めつけてババオの辛さをきちんと受け止めてあげなかったこと。
落ち込みの大半は②の方だ。さぞ痛かったに違いない。本当に可哀そうなことをしてしまった。
思い返せば返すほど、後悔の気持ちが湧き出てくる(涙)
ババオ、本当にごめんなさい。
救急車搬送までの状況
昨日の夜、夕飯の準備に2階にいくとババオが床の上で寝ていた。
脚が痛くて動けないという。
やっとかかえてトイレの便座に乗せたが、そこから1㎜も動けない。
私は打撲の痛みだと思っていたから「打撲なのに大げさな…、またいつものかまってちゃんだろう…私だと大げさに言うんだから…」とムスメと夫にブツブツ言っていた。
しかしババオの痛がり方が酷い。
そして本当に動けないのだ。
あまりに痛がるので、ムスメもババオのところに来てくれて様子を見てくれる。
・まずは病院に行くべきか否か。
・家の車で行くか、救急車か。
夫とムスメと相談する。
やはりこのコロナ禍で今の時期、救急車を呼ぶのは申し訳ない。
それに午後まで動けていたのだから、救急車を呼ぶ程でもないはずだ。
しかし、万が一ひびや骨折だったら、このままにしておくわけにはいかない。
いろいろな考えが頭の中でグルグル回る。
ババオ本人は、頑張って階段を下りて、車で夜間救急外来に行く、と言ったので、
いつもお世話になっている大学病院に救急外来で診てもらえるかどうか電話をした。
だが、あいにく当直に整形外科の先生がいないので、申し訳ないけれど診れないとの返事。
そうこうしているうちに、ババオはさらに激しい痛みを訴えて、パジャマのズボンすら上げることも出来なくなった。一ミリも腰が上がらない…
これは、もうこのままにしておくわけにはいかない。
このコロナ禍、救急車を呼ぶのはなんだか本当に申し訳ないのだが、
もし断られるにせよ、とりあえず救急車にお願いして病院に診てもらわなくては…
119番に電話をいれる。
状況を話すと、とても親切に対応してくれて、15分ほどで向いますとのこと。
20分程して救急車が来てくれた。本当にありがたい。
あとは受け入れてくれる病院が見つかりますように…と祈る気持ち。
コロナ禍で、地域によっては救急車さえ来てもらえない状況、医療崩壊は他人事ではないと痛感する。
救急車の隊員の方は3名。
テキパキ状況を把握し、必要なストレッチャー等を用意、
「痛いと思いますが、ちょっとだけ我慢してくださいね」と優しくババオに声をかけて安心させてくれる。
ただ、ババオは激痛で一ミリも動けない…
「痛ぁーーいっ」
ババオの叫びがこだまする。
救急隊の方は、ゆっくりとババオを布の上に横にして、布ごと階段で降ろす。本当に見事な手際だ。
訓練を重ねていないと、出来ない大技だ。
救急車に私もアタフタと乗り、聞かれてことに答えていく。
救急車の方曰く
「たぶん折れている可能性が強いでしょう。」
・・・(言葉を失う)
そして同時に受け入れ先の病院を探してくれる。
以前にババオが自転車にぶつかられた時にお世話になった病院があり、そこを当たってくれるという。
祈るような気持ちで電話の会話に耳を傾ける。
「はい、はい。では今から10分程で向います。」
受け入れてもらえた…本当にホッとした。
このコロナ禍で、もしかしてどこも診てくれなかったら…、と不安だったので、その言葉に本当に安堵した。
夜、雨と風がひどく、雷も轟いている。
その中、ババオと私を乗せた救急車はサイレンを鳴らしながら病院に向かう…。
続きは【その②】へ…
to be continued…