今日の電話は2回
今日1回目の電話
今日1回目の電話はお昼過ぎにかかってきた。
「まるこちゃーーん、もう具合が悪くて悪くて…」から始まった。
「もうダメかもしれない…」
ババオの言う、ダメというのは、もう命がないかもしれない、という意味なのだろうか。
一体どういう意味で使っているのだろう、と思いながら
「どこが具合が悪いの?」と聞いてみる。
するとババオ、
「・・・心」と答えた。
うーーーーーん、今入院しているのは急性期病院で精神病院じゃないんだけどねぇ。
やっぱりババオは精神疾患なのだ、と改めて認識する。
「足は痛いの?」と聞いてみる。
「足は痛くない、今日もリハビリの先生に褒められた」と。
足が痛くないなら順調だ。
それじゃ、そろそろ転院のことをいうタイミングかもしれないと思って、ババオにこう告げた。
リハビリ病院が決まったよ。よかったね。○○病院が受け入れてくれるって。
だから来週転院になるよ。ただ、あんまり具合が悪いと転院がもっと先に延びちゃうかもしれないけど(⇐少し脅す)
もう少しだから頑張って。
転院の時は、私が一緒に車に乗っていくから。その時にはいろいろ話を聞くから。
ババオは素直に転院の話を聞いていた。
家に帰りたい!と強く望むババオに、退院したら家ではなくて、リハビリ病院に行くという話。
ババオは一応理解出来ているようだった。ホッとした。
だが「もう電話してるのも辛いから切るわね。ブチっ」と切ってしまった。
次の電話、錯乱状態でかかってくるのではないかと心配になる。
【2回目の電話】
2回目の電話はモアンの散歩中にかかってきた。
錯乱はしていない。割と落ち着いている。
「今、モアンの散歩中だよ」というと
「モアンちゃんも、ムスメちゃんも、夫さんも元気かしら?」と聞いていた。
「皆元気だよ。ババオさんはどう?」ときくと
「もう、辛くて辛くて…苦しくて苦しくて」と、これは朝から変わらない。
「辛くて可哀そうだけど、そこの病院は命にかかわる大変な病気やケガの人が入院する病院なの。ババオは骨折だから、命にはかかわらないでしょ。(⇐ワガママ言うなという意味)だから、退院までもう少しだから何とか頑張って。」と、ババオの辛さに全然寄り添っていない私。でも、仕方ない。私がババオと代わることはできないのだから、精神疾患だって、認知症だって、本人が乗り越えていくしか仕方ないのだ。
それにお医者さんだって、看護師さんだって皆本当によくやってくれている。
文句ばっかり言ってるババオに、正直腹が立つ気持ちが私にはあるのだ。
それを抑えてはいるが、看護師さんが何もしてくれないだ、冷たいだ、文句ばっかりいってるババオに、いい加減にしろ、という気持ちになる。
電話出来るだけだって有難いのに。
でも、その私のムカつきがババオに伝わったのだろうか…
ババオ急にこんなことを言い出した…
「看護師さんに相当ワガママを言ってるんだと思うわ」
なんだ、わかってるんじゃないか。
自覚があるんなら、少し我慢してくださいよ、本当に…。
今日の電話は今のところ2回、我慢してるのだろうか。