介護

5/16☀不穏な夜…

昨日の電話は夕方にまさかの1回だった。
それも非常に落ち着いて、自分の状況やリハビリの事もよく理解出来ているよう。
入院してから一番マトモな状態だった。

ババオがだんだん戻ってきた…!と喜んだのも束の間…よい時間は長くが続かない。

今日は再びのせん妄・錯乱状態…
ババオ、完全に狂ったか…。

今日の電話は全部で9回(11:48/12:47/13:38/14:35/18:59/19:21/20:32/20:40/21:01)

1回目電話は昼前、そこから電話が続く。

昨日病院から、オムツと尿取パッドの残数が少なくなったとの連絡あり。10時過ぎに届けにいった。
看護師さんとちょっと話する機会があってババオの様子を聞く。

ババオさん、入院当初に比べれば落ち着いてきて、大声をあげたりすることはなくなりましたよ。ただ夜眠れないようなので、睡眠剤を服用して、日中と夜のメリハリはつけるようにしています。あとはこの頃お腹が少し緩い状態ですね…

落ち着いてきたのはひとまずよかった…
だが、看護師さんの言葉を紐解くと、入院当初は大声を上げ騒いていたという事だ。

そりゃ、家に叫ぶように電話してくる位だから、病院では更に酷かったことだろう。
看護師さんに迷惑をかけている現実…本当に申し訳ない。

だが今日はまた錯乱状態が復活。
まさに不穏の一日となった。

ババオ「まるこちゃん、今日来てくれたのね。」
「そうなの。でもコロナ禍で面会禁止だから会うことが出来ないのよ。」
いつもの会話の繰り返しだ。

ババオ「まるこちゃん、もう具合が悪くて悪くて。」
「どこが具合悪いの?」
「どこって…もう全部具合悪くて。」
「手術したからいろいろ具合悪いと思うけど、病院だから安心だよ。」
「そんなことない!このままじゃ、もうダメかもしれない…」
「・・・」
そうかと思うと、2回目以降の電話で、
「私は帰れるのかしら。もう帰れない気がしてきた。」
「いろいろ話したいことが山ほどある。」「看護師さんが相手にしてくれない…」
「もう具合が悪くて悪くて仕方ない…。まる子ちゃん、看護師さんに電話代わって説明してちょうだい」

ネガティブ1000%だ(呆)
今日は診察もなく、リハビリもないから、部屋に一人でいるのが耐えられないか。
ババオ自身も状況はわかっているのか
「日曜日は看護師さんが少ないのよ」といっている。

4回目の電話は14時35分

今日はここまで1時間に1回程度の電話。
そして4回目には「頭がおかしくなりそうだ…」とかかってきた。

いや、ババオよ。
悲しいけれど、もうババオの頭、かなりおかしくなっていますがな…。

5回目の電話はいつもの…

「まるこちゃん、今すぐ病院に来てください」と。
「今、病院はコロナ禍で面会禁止なのよ。わかるよね」といくら繰り返し言ってもわからないババオ。

6回目の電話は絶不調

17:50頃かかってきた電話は今日一番の絶不調。
「今ベットの上をメチャクチャにしちゃったの…」と電話がかかってきた。
「???」
癇癪でも起こしたのだろうか?錯乱してメチャクチャにしたのだろうか?
「どうしたの?」と聞いても
「メチャクチャにしちゃった…」というだけで本当のことがよくわからない。

一人で不安な『かまってちゃん』が高じて、看護師さんにわざとやってるのだろうか?
「電話できるだけでも恵まれているんだよ。そこは病院でホテルじゃないだからね。」とつい説教してしまう。

「そうだね、そうだね、つらいね、つらいね。」とだけ言い続けていればいいのだろうか。
どうやって返すのが正解なのか悩むところだ。

今日7回目の電話は夜8半過ぎ

「今どこにいるのぉぉぉ」と叫ぶようにかかってきた7回目の電話。
「今、家だよ」と答えると
「あら、まるこちゃんにそっくりな人が今いたの…」と。
幻覚が見えてくるようだ。
声は意外と力強くて、興奮気味なのが伝わってくる。落ち着くまで話そうと思ったのに、ババオは早く切ろうとする。そして
「切るわねっ」とババオからさっさと切ってしまった。
何のために電話かけてきたのか…。

8回目の電話は8時42分、そしてその20分後に9回目

「落ち着かなくて落ち着かなくて…」と、もう声が明らかにおかしい。
興奮状態というのか、声がギラギラしているというのか…。

悲しいけれどババオは本当におかしくなってしまった。
大好きだった母がおかしくなるのは悲しいことだけれど、人間は誰もが最後の終い方を自分で決めることはできないのだ。だから、大好きだった気持ちと、この終い方への対応は冷静に分けて考えていかないと、皆が不幸になる。

ステージが変わった、そう思うことにする。

今日はまさに不穏な夜…

さて、明日はどんな電話がかかってくるだろうか。

明日は落ち着いていますように。

読んで頂きありがとうございます