介護

5/12☀警察を呼んでくれっーとの電話

今日は私の免許更新の日。
私は駐禁1回やってるから一般者講習、よって1時間だ。
もしその最中にババオから電話があったらでられないな、と思いながら受付を済ませると、タイミングよく電話がかかってきた。そして講習中には電話はなかった。
よかった。

【①】1回目の電話(13:11)

時間的にはお昼ご飯の後だろう。
ババオの声は元気ではないけれど、とても落ち着いている。
これからリハビリに行くそうだ。
「頑張ってリハビリにいってきます。」
こちらもホッとする。
ババオは短く3分ほどで電話を切った。

傾向として、昼過ぎにかかってくる電話は落ち着いており、夕方にかかってくる電話は錯乱している。
今日はどうだろうか…。

【②】2回目の電話(17:24)

2回目の電話は案の定、錯乱していた。
それも状態はかなり悪そうだ。

そして第一声が、
「まる子ちゃん、もうここから移りたい」
またそう来たか~と思ったら、今回はもっと激しさを増していた。

す、すぐ警察を呼んで、私をここから連れ出して下さい。
とにかくまる子ちゃん、今すぐ来てください!!!

そうしないと大変なことになるわ

警察って・・・あのねぇ~(呆)

「ババオ、ちょっと落ち着いて。
何があったのかをゆっくり話してみて。」

するとババオ
「ここじゃ言えない」
「何があったのか、話してくれないと、警察にも説明できないでしょ。」と私。
「うまく言葉にできない」

そりゃそうでしょ、と話はそこで終わるかと思った私。
するとババオ、驚くべき発言

「今すぐ救急車を呼んでっーーー」

「・・・」(呆)

あのねぇ、ババオさん。
あなたは救急車でそこに来たんですよ。
救急車がそこに連れてきてくれたんです。
たとえ呼んだとしても、また同じところに戻るんです。

こりゃ、もう相手になりませんがな…。

とはいうものの、そのまま訳にはいかないから、ババオ仕様に変換する。
「あのね、ババオちゃんは救急車でそこに来て、手術したの。
まだ治ってないからそこの病院で治さなくちゃいけないの。
だからリハビリ頑張って回復してから家に戻らないと、またケガしちゃうの。

リハビリする病院は探してるからもうちょっと待っててください」
そう一応言ってみる。
でもきっと全く頭にはいってないだろう。

そのうちにナースコールをジャンジャン鳴らしている音が電話越しに伝わってくる。
夕飯前のきっと一番忙しい時間帯だ。
ババオ、看護師さん呼ぶのはやめてくれー

「ババオちゃん、看護師さん呼ばなくて大丈夫だから」と私が電話口で叫んでもババオの耳にははいらない。

もうっーーーーーとため息全開、電話口で頭を抱える私。

すると電話から看護師さんとのやり取りが聞こえてくる

「どうしましたか?」
「来てください。来てください。
…お相撲、つけてください。」

・・・なんと・・・(呆)
相撲のテレビをしっかり頼んでるババオ。

看護師さん部屋にきてくれて、テレビをつけてくれた様子。申し訳ない。
さらにババオ、
「ムスメと電話変わって話してください。」と看護師さんに迫っている。
だが忙しい看護師さんにその時間はなく
「今、話せないわ。」と断られる。
そりゃそうだ。夕飯前、済ませなくてはいけない業務が山ほどあるだろう。

「ババオーーーーっ」と電話口で叫ぶ私。
そしてババオが再び電話に耳を貸す。

「あのね、看護師さんは今一番忙しい時間なの。だからまた看護師さんとは話すから大丈夫。」

聞いてるのかいないのか、ババオは「疲れたわ。切るわ。」といって電話を切った。

そりゃ、疲れただろう。
だが、私も疲れますよ、ババオさん。

さて、明日はどうなるだろうか…。
連日、目が離せない…ではなく
耳が離せない。

明日はいい日でありますように。

読んで頂きありがとうございます