昨日は大変な一日だった。
よく考えると最近は毎日が大変だ。
ババオの口癖は「今日は特別だと思って…」つまり、
ババオは「毎日がスペシャルデイ~」
だが、家族は「毎日がso hard day」だ。
話を本題に戻す。
昨日は、ムスメにとって『ババオ対応』が大変な一日になってしまった。
ムスメ、申し訳ない。
事の成り行きは、毎月1回、私はスポーツ教室に出かけている。昨日はその日。
ババオにも勿論前日に言ってあり、不在時間を紙に大きく極太マジックで書いて机の上に置いておく。
そして出かける時間ギリギリに『行ってきます』と告げる。
そうしないと心配性のババオは、前日も眠れずに、出発するまで何度も何度も様子を見に降りてくるからだ。
しかし朝、出発ギリギリの7時に2階に行くと、シャッターは閉まったまま、電気も豆電で薄暗い。
見るとババオは大口と開けてイビキかいて熟睡している。
声をかけずにそっと出かけよう。
ここで起こすと、ワナワナと不安症と心配性がピークに達するのが目に見えている。そして、30分は時間を取られるから、私は遅刻決定だ。
…結局そのままそっと出かけた私。
あとは夫とムスメに託すことにした。
ただ、夫も少しして出かける予定。
どうなるかの不安はよぎる…。
その後、夫とムスメによると、しばらくし
「まる子ちゃんがいない」
「私に何も言わないで出かけてしまった」と大騒ぎ…。
おまけに週末はムスメを昼まで寝かしてあげて、という約束もすっかり忘れて、9時過ぎ位にムスメの部屋を突撃し、
「私は頭がおかしくなった。」
「私はこのままでよいのか。」
「具合が悪くて何も出来ない。」
「こんな状態でどうしたらよいのか。」…
大学生の孫を相手に延々2時間以上…
愚痴と不毛な話を延々として、ムスメの傍に長時間ずっと居座っていたらしい。
ほんと、もう普通じゃない。
老人性鬱とは解っているが、これを繰り返される家族はたまらない。
私のスポーツ教室が昼前に終わって、11時頃にラインを入れると、ムスメが
「ママ、今日ババオは最悪だからしばらく帰ってこない方がいいよ。」
「外にいた方がいい。」と言ってくれた。優しいムスメ…しかし、
まさに我が家の緊急事態宣言だ。
とりあえず、超スピードで小腹を満たし、用事を済ませて帰る事にした。
しかし帰る電車でも、私の憂鬱度はどんどん増していく。
きっとまた帰ったら延々と「まる子ちゃん、ちょっといい?」から始まって
「かまってちゃん」「ほめてちゃん」が始まるのだろう。
家に戻ると、夫は先に帰宅していて
「ババちゃん、今日は調子最悪だったかも」と。
夫はババオに優しく対応してくれるのだが、きっと相当我慢しているはずだ。
夫にも本当に申し訳ない。
そして、今日の直接の被害者のムスメは疲れ切った顔でぐったり横になっていた。
まずは2階のババオに「いってきました」と伝えにいかなくちゃいけないのだが、あまりに憂鬱な私は行く気になれない。
手洗い・うがい、そして物を整理してからね…と言い訳しつつ、ババオの元へ行くのを先延ばししていたら
ドアが開いた…
「お帰りなさい~」とババオ…あっけらかんとしている(!)
「た、ただいま…」拍子抜け、という言葉がまさにピッタリな私。
思いのほか明るい表情で現れたババオ。
ムスメに承認欲求を充分に満たしてもらって、満足したのか…。
しかし反対に、気絶するようにグッタリしているムスメ。
心身共に削られて、大学生の週末の貴重な時間も削られて…まさに疲れて言葉も出ない様子。
モアン(犬)も体を掻きむしっている。モアンも相当のストレスを受けたのだろう。
外出する度にこれじゃぁ、私も安心して外出も出来ない。
老人性鬱に適したデイサービスって、ないものだろうか。悩みは深まる。