いつもと同じ光景が繰り返されている。
いつもと同じ日常が繰り返されることを『幸せ』と感じるべきか、『幸せじゃない』と感じるべきかわからなくなりつつある。まぁ冷静に考えれば、今のこの状態は『まだ幸せ』というべきなのだろう…
が、
今の私にその心の余裕はない。そして今朝はまたこの発言から始まった。
まる子ちゃん、ちょっと来てください。
また冷蔵庫の音がピーピー止まらないの!!!
行ってみると、昨日と同じ状況だ。
ハイハイ、冷凍庫の扉がちゃんとしまってません(呆)
そして、昨日のことは覚えていないババオ。84歳だから仕方ない。
心で『我慢だ、我慢だ』と呟く私。
そして、ゴミ出しの準備をする私の後ろに、背後霊のように立って
「ごめんなさい」を繰り返すババオ。怒ってないのに、後ろにずっと立たれて
何度も「ごめんなさい」を言い続けられると、私は自分が「親を苦しめる極悪人」のようで気分が悪い。
「謝らなくていいから」と100万回言っても謝り続けるババオ。
謝るのがババオのストレス発散なのだろうか。
そしてその後、
「散歩行ってきます。」
「散歩行ってきました。」の報告があり、
またババオが飛び込んできた。まさにダイブするような、勢い。
こういう時のババオは、動きが俊敏だ…84歳とは思えない。
まる子ちゃん、大変!!!
携帯がないわ。ないのよ。
コートや、ズボンのポケット、ちゃんと見て。
まずは自分でちゃんと探して。
また携帯電話を探しにもどるババオ。
私は自分のスマホから、ババオの携帯に電話をして、呼び出し音を鳴らし続ける。
「呼び出しましたが、おかけになった電話はお出になりませんでした…」との旨のメッセージが流れる。
そして、また掛ける、の繰り替えし。
そこへババオがまたダイブ~!
お願いだから、まる子ちゃん。
探してください。
ちなみに、今日は朝から忙しく仕事中の私。今日中にどうしても仕上げたい仕事がある。
「・・・」言葉の代わりに出るのはため息だ。
二階に上がると、いつものカバンの中から「ジージー」という音がする。
どう考えても明らかに携帯の音だ。
「・・・」ため息どころか、もう呆れて息が止まる私。
ほら、ここ、見た? 音がするでしょ。
「見たんだけど…」と言いながら、焦ってカバンを開くババオ。
カバンの中の、携帯の位置は探りあてたが、入っているポケットのファスナーを見つけられない。
さらに焦るババオ。
まる子ちゃん、開けてぇーっ
しかし、最後まで自分で開けさせる。
出来る事は、自分でしないとババオは全てのことを私に依存する。
「あった!」
はい、よかった、一件落着。
でも私の午前中は、これでつぶれてしまった。
毎日繰り返される日常。
最近は毎日振り回される日常だ。
午後は平穏に過ごせますように、仕事が邪魔されませんように。
そして、これを読んで下さった皆様も平穏に過ごせますように。