介護

3/11☀10年の月日

今日、3月11日は東日本大震災の日だ。あれから10年になる。
改めて、亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

10年前、私は母と父の介護中だった。父はくも膜下出血で倒れ、大学病院で手術・入院、半年後にリハビリ病院に転院、その後、老健を経て自宅に戻ってきた。介護度5、胃ろう・寝たきり状態で、会話は勿論のこと、意思の疎通も出来ない状態だった。自宅での介護生活は6年、最期は静かに自宅のベッドで息を引き取った。

おむつ替えは勿論、浣腸、痰の吸引、全部やった。勿論介護サービスにも随分助けてもらった。
今の母との確執状態とは違い(笑)、当時は母と二人で仲良く、父の介護に一生懸命だった。自分で言うのもなんだが、まさに『理想的な介護』だった。

しかし、今更ながら考えると、父はどう思っていたのだろうか。幸せだったのだろうか…。
今となっては、父も幸せを感じていたと思いたい。

3月11日の午後2時46分、私は最寄りの駅にムスメを迎えに行っていた。自宅では母が父の世話している時に地震が起こった。ベットが大きく揺れたそうだが、特に大きく物が壊れたり、落ちたりすることはなく、直接的な被害は少なく済んだ。

その後、父は24時間痰の吸引をしないといけない状態だったので、計画停電には頭を悩ませた。非常用電源を何とかしなければ、と切に感じ、そのことで電力会社にも電話をしたり、いろいろな制度を調べたりした。
結論から言えば、自宅の区域は計画停電対象からはずれたのだが、その時まさに備えの大切さを実感した。

10年、長いようで短い、短いようで長い。
言葉にならない思いもある…
命の数だけ、それぞれの10年がある。

読んで頂きありがとうございます