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ババオ、110番通報してしまう(10/2)

とうとう恐れていたことが起きた。
いつかは起こると思っていたこと。
…そう、ババオが明け方に110番通報してしまったのだ。

とうとうやっちまったか…

その後、私の疲労感は半端なく、今日も一日具合が悪かった。

事の成り行きはこうだ。

朝の5時前、家のインターホンが鳴る。
深い眠りの真っ最中、家族全員ブッ飛び起きた。
インターホンに出るとモニター画面には警察官の姿。
最初は近所で何か事件でも…?と思った。

ところが

こちら●●警察の者ですが、ババオさんから通報がありまして、ちょっと出ていらっしゃれますか?

わたし

はっはい。今行きますっ

えっ?何?うち?

玄関に出ると脇の窓越しに、ババオがもう一人の警察官と話している姿。
ドアを開けると警察官が立っていた。
辺りはまだ暗い…
こんな時間に、警察迄出動させて本当に申し訳ないとしか言いようがない。

警察官の方の説明によると、
ババオから「家族を呼んでも、ドアを叩いても誰も起きてこない。物音一つせず、おかしい。不審者が侵入したに違いない」と通報があったのだという。

わたし

「・・・」

絶句…

朝5時前に、寝ているのは普通だろう。寝ていたら物音一つしないのは当たり前だ。

警察官の方には、ひたすら謝った上で、ババオの状況を話す。

・85歳で心療内科に通院中、不安神経症の診断で、極度の心配性であること。

・物忘れ、見当障害、不安からくる妄想があること。

・二世帯住居で、夜中は仕切りドアに鍵をかけることがあり、本人も承知していること。

・ババオ側の玄関は転倒防止の為、勝手に外に出ないよう鍵をかけてあること、等。


もう一人の警察官の人が、無線で連絡をしている。たぶん異常がなかったことの報告だろう。
ババオが『不審者がはいった』『家族になんの反応もない』などと言うから、きっと「凶悪強盗事件」の可能性を視野にパトカーで警察官2人が駆けつけた、ということだったのだろう。

わたし

本当に申し訳ありません。来週主治医の先生やケアマネージャーとも相談の上、また対策を考えますが、もしまたこのような形で連絡をしてしまった時はスルーしてもらうことはできませんか?

と言うと

通報を頂いた以上は、やはり確認をさせて頂かないといけませんので

ということだった。

ひたすら平謝りに謝る私に、警察官の方は丁寧に親切に接してくれた。
あまりの申し訳なさに、最後パトカーに対しても直角にお辞儀をして見送った。

家に戻るとババオが玄関に所在無げに立っていた。
ただ出た言葉が、私の導火線に火をつける。

そう(不審者が入ったと)思っちゃったんだもの。
それに警察官の人はとても親切に対応してくれたわ。

わたし

あのねぇ―っ(怒)


全く事の重大さがわかっていないババオ。
確実に言えることは一つ。

フェーズが1つ上がった。

来週の月曜日、早速心療内科の先生に予約の電話をいれなくては。
先が思いやられる。
…しかし、ババオ、よく電話かけられたな。警察は110というのは覚えてたのか、
住所もきちんといえたのか…と半面妙なところで感心している私。

いや、そんな感心をしている場合じゃない。
本当に参った。勘弁してくれよ~(叫)
だが、これからまた闘いは続くのだ。

to be continued

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