昨日からババオは階下にほとんど降りてこない。
不気味な位降りてこない。あまりに顔を見せないと逆に心配になるが、叔母の『階下には降りちゃダメ』という言いつけを守ろうとしているのだろう。
しかし、また昨日から薬ノイローゼに陥っている。
さっきも見に行ったら、薬の箱を前に、「まったくわからなくなった…」と立ちすくんでいる。昨日も薬を飲んだことを忘れていたし、一昨日も飲み間違えた。そしてその記憶がない。84歳ともなれば、そんなもんだろうか。私もよくわからなくなってきた。
『老人性うつ』と『年齢による老化』による物忘れの線引きは難しい。
こりゃ、素人には分からない。家族であってもわからない。
もう起こったことは深追いしない、流す。
さて、この先を考える。ババオは84歳だ。
ババオが拒否するから、今までそれに合わせてきたけれど、やはり明日、地域の包括担当者に再び電話して、相談することにする。
私とババオ、当事者同士では煮詰まるだけだ。
今こそ、第三者の必要性を感じる。
でも、ババオは嫌がるだろうなぁ…
悩ましい…酒飲むか。うん、遅いけど、飲もう。
明日はいい日になりますように。