ババオが突然、雑誌を買ってきて欲しいと言い出した。
最近、本を読む気も失せていたババオが読む気を出した!よいことだ!と喜ぶ私。
何の雑誌?と聞くと、ババオは新聞を持ってきた。
あのね、この雑誌が読みたいのよ。
えっと、えっとね…(新聞をめくって探す)
これ、これ!
いわゆる新聞の書籍広告に載っていた週刊誌の広告。
私の目に入ってきた雑誌は、
『週刊〇代』・・・
見出しに目をやると、私の目には次々と悩ましい文言が入ってくる。
・「最後はひとり」に備える
・ああ、子供たちは何も助けてくれなかった
・在宅ひとり死を迎える覚悟と準備
・それでも施設に入らねばならないときのための今知っておくべきこと
・さみしさだけが人生だ
・・・
なんとも言葉にならない。が、あえて内容には触れずに…
どうする?私が買ってくる?
それともたまには自分で買いに行ってみる?
ババオ、ちょっと考えて
がんばって自分で行ってみるわ!
行く気になっている。まぁどうであれ、自分で読みたいものを自分で買いに行くのはいいことだ。久しぶりに嬉しい私。
そして夕方・・・念のため聞いてみた。
ねぇ、明日本買いに行くんだっけ?
…それがね、予約しようと電話をいれたの。そしたら週刊〇代は売り切れだったのよ。でもね、電話口の人が代わりの本をススメてくれて、1200円の本を買いに行くことになったの。
「・・・」
えっと、それはなんていう本なの?
本の名前は、えっと、よくわからないんだけど…
…週刊誌がまとまっているような本でね、それがいいみたいだってね…
ババオ、一体何の本を予約したのか?
ババオの説明を聞いていてもよくわからない。何より、本人も題名すらわかっていないんだから、私にわかるハズがない。
うーーーーん、私が行ってきた方が早いような。でも私が行ったら、予約した本を断って帰ってきちゃいそうだし、何よりも本人がせっかく電話までして決めたことだから、本人が行った方がいいよね、と心で呟く。
【結論】
明日ババオがどんな本を買ってくるのか、
楽しみに待つことにする。