介護

1/4 窓にお爺さん

今日はリアル小話を。
最近うちの近所には不審な、いえ、不思議なお年寄りが出没する。今日は第一話。

家はリビングのブラインドを下30㎝位上げてある。理由は犬が窓の外を見るからで、犬の為に上げてあるのである。うちの犬はお犬様だ。しかしその犬が突然唸るように鳴きだした。窓に目をやると、な、な、なんと

人の顔がっ、人の顔がっ・・・こちらを覗いている。
そして・・・手招きしている・・・(怖)

が、その顔はニコニコ😊、仏のような顔である。???悪い人ではなさそうだと直感。ドキドキしながら慌てて外に出てみると、そこには笑顔のお爺さんが。

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私の家は、ここですかね。

いえ、ちがいますけれど・・・

そうですか。ここじゃないですか・・・

あの、どちらの方からいらっしゃったんですか?このあたりにお住まいですか?
(と聞いてみる。もしかしてこのお爺さん認知症かな?と頭にすぐ浮かぶ。どうしたらいいかな?警察に電話した方がいいのかな、と頭の中にグルグルいろいろな考えが思い浮かぶ)

お爺さんは手ぶらである。身なりも軽装、あきらかに遠くから来た感じではない。すると会話の途中・・・前の通りに血相変えて40代過ぎ位の男の人が顔をこわばらせて立ち止まった・・・そして、足早に向かってきた。

何やってんの、本当に・・・💢💢💢
(そして私に向かって)すみません、この人、認知症なんです。

あーそうか、やはり。
そしてその息子らしき男性はお爺さんを連れて、来た道を戻っていった。

お爺さん、無事に帰れてよかった。ただ、決して他人事とは思えない。私もいつか、いや近いうちに母を探して走り回る日が来るかもしれない。いや、私自身があのお爺さんのように、別のお宅の庭に入ってしまう日だって来るかもしれない。人生、みんな辿る道は同じようなものだろうし、とそれから一人で妙に考えてしまった。とにかく、今を大事に生きようっと。

明日もいい日でありますように。

読んで頂きありがとうございます