介護

1/27③電話から火花の妄想

今しがた呼び出しがあった。リビングのドアが開き、ババオは私を呼んでいる。私は仕事中、さらに昨日からの件が引きずっていて、もう全身硬直、顔はひきつり拒否反応を起こしている。私の無理な状態を察してくれたムスメが救済に入ってくれる。ムスメよ、いつも本当にすまない。ムスメのためにもこの状態、どうにかせねばならぬ。

さて、ババオの言い分はこうだ。

電話が床に落ちていて、火花が散っている!!!

いや、違うだろ。とうとう気が狂ったか。

電話はもともと床においてある。
そして火花と恐れる赤いランプは、着信ランプだ。
今迄、いや、さっきまで、普通に床に置いてある電話で電話をし、着信ランプで、誰からの着信があったか調べていたではないか?

ババオは電化製品のランプを、いつも火花だ、火事だといって恐れる。
日常生活に支障をきたしているのだから、既に心配性や不安症の域を通り越しているだろう。どんなに説明しても、どんなに大丈夫といっても、結局、ランプ=火花となってしまう。

ムスメが優しく対応してくれたおかげで、一応この件は落着した。
今日はババオの様子を見かねた夫も、ババオを励ましにいってくれた。
ババオも私も、ムスメと夫に救われている。

しかし、この状態、いつまで続くのか。

現在23時53分、 夜はこれからか・・・。

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