毎月第三土曜日は、我が家に『牛肉』が届く日である。我が家のプチ贅沢。取り寄せで月に一回届く牛肉は本当に美味しく、我が家はこの牛肉以外は買うことがなくなった。6千円程度のお任せで頼んでいるので、焼肉用と切り落としが各300g程度届く。焼肉用がステーキやカレー用のお肉になることもあり、それはお店側のチョイスにお任せ、信頼できるお店があるのは有り難い。
今日はその楽しみの牛肉が届く日、薄切り肉と焼肉用お肉が届いた。よって母も晩御飯は肉である。胃腸の弱い母なので、消化を考えて、母には薄切りのお肉を100gを焼肉にすることにした。ちょっと多めかなと思ったが、柔らかいお肉なので、大丈夫だろう。
肉を持っていくと、母は大喜び。コロナ禍で外出の楽しみがなくなった分、母の楽しみは食べ物にシフトしているのが明らかだ。今度、お取り寄せの本でも買って渡しておこうかと思う。
そして、肉を焼く間、また恒例の雑談が始まる。「●●さんは、とうとう私のことがわからなくなっちゃったの。この間電話をかけたら、どなたですかって・・・」と友人のことを話す。私は心の中で「ママだって一緒なもんでしょ~」と呟くが、「え~そうなのぉ~!でも90歳ともなればそんなもんかもよ~」と言っておく。今日は夕食時も一緒に付き合った。そしたらなんと、100gのお肉をペロリと平らげてしまった。恐るべし84歳。しかし喜ばしいことだ。
肉で元気になったのか、階段の昇り降りも今日はスムーズだ。そして困ったことに、いつも以上に下に降りてきては顔を出す。
「モアンちゃん(犬)はいるかしら~」 はいはい、います。
「電気がわからないんだけど~」 はいはい、あとで行くから
「さっきの電気、やってたら出来たわ」 はいはい、よかったよかった
「あの~見回りに来たけど・・・」 はいはい、夜は危ないから階段降りて下に来ないように・・・。てな調子だ。
夕寝をする母の夜は長い。深夜、まだまだ降りてきそうで、困ったものだ。私が早く寝るとするか・・・