介護

フレイル ①

フレイルとは

最近、ババオの足取りがヨタヨタ、ヨチヨチ、さらにフラフラしている。その様子をみて私の頭に浮かんだのは

ババオ、もしかして『フレイル』

ババオは既に要介護1だから、フレイル以上なのだけれど、体は84歳にしては動いている。
杖もまだいらないし、階段の昇り降りも大丈夫だ。
しかし明らかにここ数日の体の動きは、「虚弱」を感じさせる。

フレイルとは

・フレイルとは、「Frailty(虚弱)」の日本語訳。健康な状態と要介護状態の中間で、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のことを指す。適切な治療や予防を行うことで要介護状態に進まずにすむ可能性がある。

・また、フレイルには、体重の減少や筋力低下などの身体的な変化だけでなく、気力の低下などの精神的な変化も含まれる

・適切な治療や予防・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態なので、大切なのはフレイルに早く気付き、正しく治療や予防をすること。

そうか。やはりこのところのヨチヨチ状態は、フレイルからきているようだ。
既に精神面では介護状態に入ってしまいるが、体の面ではまだギリギリフレイル状態ということだから
とにかく今の状態のキープに努めることが大事だ。

そして、フレイルには、それを判断する基準があるそうなので確認してみる。

フレイルの基準

 以下の通りの基準がある。ババオの場合は、②③⑤が該当した。 

フレイルの基準

フレイルの基準は5項目あり、3項目以上該当するとフレイル、1または2項目だけの場合にはフレイルの前段階であるプレフレイルと判断する。

  1. 体重減少:意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少
  2. 疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3-4日以上感じる
  3. 歩行速度の低下
  4. 握力の低下
  5. 身体活動量の低下: 運動・体操をしていない。

フレイル状態に至るとどうなるか

 フレイルの状態になると、身体能力が低下し、病気にかかりやすくなったり、ストレスに弱い状態になる。つまり体力や筋力の低下から運動が減り、徐々に弱って介護状態が進むということだ。

ただ、重要なのは「フレイル」になっても、運動・リハビリ・栄養・社会参加など、しっかりと対応すれば状態を改善したり、元の状態に戻る可能性もある、ということ。

これは何としても、今の状態をキープしたい。
無理強いはいけないが、ちょっとの無理はしていかないと、介護状態まっしぐらだ。
では具体的にはどうしたらいいのか、を考えた。

フレイルの予防

フレイルの予防
  1. 毎日の運動:できれば1日20分の散歩
  2. バランスのよい食事:タンパク質をしっかり摂る。
  3. 社会参加:習い事や町内会など、人と接する機会が大事。

心療内科の先生も『③の社会生活の重要性』を強く言っていた。「とにかく外に出ることが大事だから、外に出ましょう」と。
確かに振り返ると、退院後にババオが弱ったのも、通っていた宗教に行かなくなったこと+コロナでお友達と会えないなったことの二つの要素が大きい。ただ、コロナ禍で老人の社会参加や外出の機会が激減しているはずだから、これは今後もハードルが高そうだ。

ちょうど来週の月曜日にケアマネージャーが今後のプランを話に来てくれる。
ババオはデイサービスや体操教室などの参加は拒否しているので、まずは家に個人的にリハビリに来てもらい、少し無理めでも運動やリハビリを多めにお願いしてみよう。

うーーーーん、ババオ、嫌がるだろうな…。
でも、私は来週が待ち遠しい。

《続く》

読んで頂きありがとうございます