介護

《備忘録》リハビリ病院退院の一日

6/7(月)リハビリ病院を退院した。本来であれば、この6/7(月)は入院2週間後、最初の面談が医師と予定されていた。まさかその日が退院日になるとは思ってもみなかった。まさに一発大逆転、大どんでん返しである。
事前に介助講習を受けたとは言え、正直不安だ。
それでも10年ほど前に介護度5で寝たきりの父を在宅介護していた経験があるから、まだ何とかなるかと開き直れる。もしそんな経験もなく、いきなり自宅に帰されてしまう家族もいるだろう。
そのあたり、病院側ももう少し考えてもらえないだろうかと思うのだが、いや、制度の問題なのだろうか。

11時 退院

病院には1時間早い10時に到着した。
会計や退院時の薬の受け取り、荷物の運びだしなどあるから結構忙しい。

【退院時やること】
・会計
・診断書等申込書類の受け取り 
・薬の受け取りおよび説明
・荷物の運びだし
そしてめでたく退院となる

会計や書類の受け取りは、15分程で終わってしまう。
その後、とてもお世話になった病院のソーシャルワーカーの方にご挨拶をしたかったので呼び出してもらった。
いろいろ聞いてくれて、本当に熱心に寄り添おうとしてくれた方でお礼を言いたかった。

そして少し早めだったが、病棟に向かう。
ナースステーションに到着すると、最初担当だった看護師さんがいた。

そう、途中3日程で、担当の看護師が変わったのだが、私的には『変わった理由』があったと思っている。
最初の担当の看護師さんはかなりキツイ感じで、いわゆるババオが苦手をするタイプ。
物言いも上から高圧的な感じで、ババオとは合わないと思っていた。
ババオが電話で『嫌な看護師さんがいてね、すごく意地悪なの』といっていたのは多分この担当さんだろう。
今となっては笑い話だが。まぁ看護師と患者にも相性はあるから仕方ない。
たぶん、この看護師さんの時にはババオの不穏がかなり酷くなり、それで看護師交代と想像している。

まぁ、私は普通に「お世話になりました」と挨拶。
そして病室に案内される。

病室に行くとババオはまだ病院着で所在なさげにションボリ座っていた。
見慣れない看護師さんが、「ご家族が着替えさせてあげてください」と言って出て行ってしまったので、
私がババオを着替えさせる。忙しい時間なのだろう。

前の患者さんのところに、例のいい加減そうな担当医師が来ていた。
こちらに気づかない振りをしているが、たぶん気づいているはずだ。
スッとぼけてないで「退院おめでとうございます。自宅でリハビリ頑張るんですよ」位のことを言わんかい💢と心の中で悪態つきながらも、一応私は大人だからスルーする。しかしこの医師には今迄でワースト3に入る決定を下した。(ちなみにワースト1と2は、父が救急で運ばれた時に対応した大学病院の医師2人だ。)

さて、その後ババオの着替えを済ませ、病室で待っていると看護師長がやってきた。
薬の説明をする。自宅に帰ってから飲む2週間分の薬と、病院で飲んでいた薬のリストを持ってきた。
リストを見ると睡眠薬、精神薬、認知症の薬…まさに薬漬けだ。
いくら不穏が酷いとは言え、大腿骨頸部骨折でリハビリをするのに、こんなに薬漬けにする必要があるのだろうかと思ったが、「ハイハイ」と聞いておく。薬に関しては、改めて主治医に相談するつもりだからだ。

そして全ての説明、サインが終わり、ババオと歩いてエレベーターに乗り出口に向かう。

ババオは痛みもなく、自分で歩いている。
ちょっとふらつきはするものの、ちゃんと歩いている。
退院してよかった。

あのまま薬漬けにされたら、精神病院行だったかもしれない。
そう考えると、病院の判断は間違っていなかったということだ。
私がワースト3に選ばせてもらった医者は、実は名医ということか(笑)

いずれにせよ、いろいろ本当にお世話になったことは間違えない。
ありがとうございました、との思いで病院を後にする。

横を見るとババオ…

「寝ている」…まさに前途多難な在宅介護の始まりだ。

さぁ、再び在宅介護生活の始まり始まり…

読んで頂きありがとうございます